表甲の耐久性と振動最大化を両立する新技術
新開発の力木接着方法「 グルーブド・ボンディング 」を採用した安井の意欲作。表甲の振動を最大化しながら高い耐久性を併せ持つ。
安井が開発したブレシーングの新しい接着方法「グルーブド・ボンディング」を採用している。表甲の裏側に掘られた1㎜程の深さの溝にブレーシングをはめ込み接着することにより、表甲を支える補強力が向上した。
補強力のテストのため完成から二年間以上弦を張り続けて状態を見続けた。二年以上経過しても表甲の状態が安定しているという予想以上の結果となった。
ブレーシングのポジションは低音のレスポンスが良いフォワードシフトを採用。さらに通常よりもブレーシングの背を低くすることにより、表甲の振動が最大化するように設計した。
安井雅人より
「本モデルはアディロンダックスプルーストップに柾目の最高級グレードのインドローズのボディー、ホンジュラスマホガニーネックにフォアードシフトスキャロップドブレーシングを組み合わました。Headwayとしては比較的スタンダードな構成ですが、このモデルはブレーシングにおいて新たな試みに挑戦しています。通常のブレーシングは平らなトップ材の裏側に接着剤で接着されますが、ブレーシングの接着面にブレーシングの幅に合わせ1mmの深さの「溝」を堀っており、その溝にブレーシングはめ込む形で接着しております。この接着方法は「グルーブド・ボンディング」(Grooved Bonding)と名付けました。単純に平らな面に接着するよりも接着面積も大きくなり、強力に接着されるためブレーシングの補強力を飛躍的に向上させることが出来ます。補強力が向上したためその分表甲がより振動するようにブレーシングの高さを低めに調整しており、豊かなトップ板の振動を生み出すようにしています。実はこのモデルが完成したのは2017年11月ですが、ブレーシングの強度をテストするために完成から2年間、弦をレギュラーチューニングで張ったままで状態を確認しました。 通常の接着でのFシフトブレーシングでは2年も弦を張りっぱなしにしますとボディートップは膨らみ弦高が高くなってしまいますが、本機では2年経った現在でも弦高が高くなる事が無く完成当時の状態を保っております。
Body Top |
Adirondack Spruce
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Body Side&Back |
Indian Rosewood
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Neck |
Honduras Mahogany 1P
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Fingerboard |
Ebony
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Nut |
Bone
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Bridge |
Ebony
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Machineheads |
GOTOH/SXN-510V 06M N
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Fret |
Jescar
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Scale |
645mm
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Width at Nut |
43.0mm
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Fingerboard Radius |
400R
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Bracing |
Forward Shift X Bracing + Grooved Bonding
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Finish |
Thin Urethane
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String |
Elixir NANOWEB (.013-.053)
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Accessories |
ハードケース、六角レンチ、保証書
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作成者:dev-web5 作成日: