2020年限定製作・HOM-501
2020年限定モデルはヘッドウェイの新機軸500番を基本とするプレミアムモデルです。
演奏性とサウンド面をどちらも突き詰めた500番モデルの特徴をさらに引き上げる「プレミアムセレクトウッド」「進化したアドバンスドリアシフトブレイシング」「ヘッドウェイウッドイコライジングシステム」など、ヘッドウェイの今を代表する意欲作に仕上がっています。
厳選した「PREMIUM SELECT WOOD」
↑画像中央は通常のATBシリーズ製品へ使用。左の板は今回の2020限定モデルで使用するPREMIUM SELECT WOOD
今回の限定モデル生産に当たって、その数実に約300枚の中から、このモデルに最適な板を選別しました。同じ丸太からとれる板であっても、木取りの位置によって目の通り方は多種多様です。ボディトップのレッドスプルース、ボディサイドバックのインディアンローズウッドそれぞれに対して、できるだけ目の詰まったものを選んでいます。
鳴りを求めてさらに進化したアドバンスドリアシフトブレイシング
Xブレイシングの交差位置を従来よりもブリッジに寄せることでギター全体の強度を上げ、それぞれのブレイシングをスキャロップし、鳴りの面でも向上させたARS(アドバンスドリアシフト)Xブレイシングを元に、さらになる方向へ推し進めたブレイシング。
Xブレイシングの高さを約2mm低めに加工することで、トップ板をより振動しやすいものへ変更しました。
アドバンスドリアシフトブレイシングについては下記をご確認ください。
http://www.deviser.co.jp/headway/about/ars
市松模様が入れられたオリジナルサウンドホールカバー
付属するサウンドホールカバーはこの2020年モデル限定デザイン。
規則正しく連なる正方形の格子が、子孫繁栄、長く歴史が続くことを意味する日本古来の市松模様をモチーフに決定。様々な変化を加えながら、ヘッドウェイがこれからさらに歴史を紡いでいく、という願いを込めて数パターンの四角で市松模様を表現しました。
本モデルの個性を際立たせるサウンドホールカバー、一枚一枚を手作りで仕上げています。
サウンドホールカバーは内側縁のクッション素材によりサウンドホールに無理なくフィットし、取り外しは簡単で安心です。
・消音効果
アコースティックギターは制作上大きな鳴りを求めて製作しますが、自宅の部屋ではギターの音は結構な大音量。サウンドホールカバーを取り付けることで、消音効果が得られ、お部屋やあまり音を大きく出せない環境でも、比較的小さな音量でギター演奏を楽しむことが出来ます。
・調湿、保湿効果
アコースティックギターの外側は塗装されていますが、内側というと必ず塗装されているとは限りません。ヘッドウェイの場合、特殊なオーダーメイド及びスタンダードシリーズを除いてボディ内側に塗装は施されておりません。
(※現行のヘッドウェイスタンダードシリーズ製品は、まさにこの耐湿性向上の目的でボディ裏側へ薄く下地塗装を吹いています。)
特に乾燥期と梅雨時期は塗装されていないボディ内部から水分の移動が起こり、ボディトップの変形といったトラブルのきっかけにもなります。
ギター本体と同様に木材でカバーすることで、水分の移動にムラが少なく、より良い湿度環境を維持できます。
鳴りを向上させる「ヘッドウェイウッドイコライジングシステム」施工済み
ギターが良い音に聞こえるのは、素材である木の周波数特性によります。木をミクロの世界で観察すると木の繊維が短いものから長いものまで複雑に折り重なって形作られている事が分かります。実はこの木の繊維が長いものほど低い周波数で共振し、短いものほど高い周波数で共振することが解っています。
仮に長い繊維が別れて短い繊維2本になれば、共振する周波数は低いところから高いところへ移ります。この木材の特性を「板への加振」という方法で変化させることで、ギターの完成時からバランスに優れたサウンドに調整するのがWood Equalizing Systemです。
ギターの組み立て直後からボディトップ板、バック板に対し専用装置で加振を行い、板の音響特性を調整します。
「ギターは弾くほどに鳴りが成長する」という表現がありますが、それを完成直後からある程度の状態まで成長させた上で発売するのが、このWood Equalizing Systemの特徴となります。
待望の新レギュラーモデル「500番」
2000年代前半に発売していたヘッドウェイカスタムシリーズの製品ラインナップは、大きく分けて500番と700番の2つの種類がありました。
700番は昭和ヘッドウェイを軸に据え、ビンテージライクな装飾、外観です。サウンド面でもきらびやかでハリのある、ピックストロークで強めに弾いても音が潰れず粒立ちの良い音が特徴でした。
一方で、500番は当時台頭してきたフィンガーピッキングスタイルを意識したモダンな外観、仕様となっており、サウンド面でもそれまでのヘッドウェイサウンドとはまた異なる、柔らかで倍音の多い広がりのある音が特徴です。
当機種は、当時の500番モデルが意図していた様な現代的で、演奏性に優れたギター、フィンガーピッキングスタイルでも伸びのあるサスティンと豊かな倍音を両立するようなギター作りを2019年の現代版としてアップデートした形で製作しました。
詳しくは、下記リンクのブログにて特徴を紹介しています。
主な特徴
1.ネックグリップ「スリムU」
弾きやすさに関わるネックグリップは、「スリムU」という従来の太めのネックより1mm程度薄いグリップ厚を採用。
2.ナット・サドル「High Density Bone(水牛骨)」
3:グローバーペグ
4.低めの弦高セッティング
5.ヘッドウェイオリジナルフレット
ヘッドウェイオリジナルフレット(型式:HHF-AG)を採用。硬質なニッケルを採用し、従来よりも背が高く、高寿命になりました。フレットの足のスタッドが太くなり、フレット浮きがより発生しにくくなっています。
6.ヘッドウェイロゴにピンクパール
7.コンバージョンエンドピン
エンドピンにエンドピンジャックと互換性のある12.2mm径のコンバージョンエンドピンを採用。プリアンプ搭載時の取り付けが簡単になります。
8.電池ホルダー・ケーブルフック付き
電池ホルダーと配線引き回し用のフックをデフォルトで搭載。電池ホルダーを両面で接着することがありますが、移動時に外れて楽器が傷つくというリスクがあります。当機種ではホルダーをビスで止めてあり、移動中や演奏中も外れる心配がなく、安心してご使用いただけます。
9.ハーフサテンマット塗装
ネックグリップの塗装仕上げが従来とすこし変わり、マットから「ハーフマット」仕様になりました。肌触りが良く演奏性の向上につながります。
10.サイドポジション「ルミインレイ」
サイドポジションマークにルミインレイを採用。蓄光素材で、視認性が高まります。
〜500番シリーズブログリンク〜
■ヘッドウェイ新ラインナップ「500番」スタート
http://www.deviser.co.jp/headway/500-0
■弾きやすさを重視したヘッドウェイの新グリップ形状「スリムU」
http://www.deviser.co.jp/headway/new500-grip
■新しく調合したハーフサテンフィニッシュ
http://www.deviser.co.jp/headway/new500-neckfinish
■蓄光素材で視認性の高い「ルミインレイ」を採用!
http://www.deviser.co.jp/headway/new500-lumiinlay
■高密度ナット・サドルを新たに採用しました。
http://www.deviser.co.jp/headway/new500-nutsaddle
■ピックアップの後付けが相当簡単になりました。
http://www.deviser.co.jp/headway/new500-pu
■ヘッドウェイオリジナルフレットを別注しました
http://www.deviser.co.jp/headway/new500-fret
■外観にもこだわりを。
http://www.deviser.co.jp/headway/new500-logo
Body Top |
Premium Select Red Spruce
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Body Side&Back |
Premium Select Indian Rosewood
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Neck |
African Mahogany 1P
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Fingerboard |
Ebony
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Nut |
High Density Bone(水牛骨)
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Saddle |
High Density Bone (Water Buffalo Bone)
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Bridge |
Ebony
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Machineheads |
Grover/102GV
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Fret |
HHF-AG
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Scale |
645mm
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Width at Nut |
43.0mm
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Fingerboard Radius |
400R
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Bracing |
Scalloped Advanced Rear Shift X Bracing
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Finish |
Thin Urethane
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String |
Elixir NANOWEB Light(.012-.053)
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Accessories |
ハードケース、六角レンチ、保証書
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