飛鳥工場

HEADWAYは1977年の創業以来、一貫した手作りによる少量生産を続けてきました。それは良い楽器を作るには「木材の個性に応じた加工」が必要だからです。 現在では大規模な工場での大量生産が主流になってきました。その一方で、個人工房に代表される非常に小規模な工房で製作されたギターが注目され高値で取引されてもいます。大型工場と工房はそれぞれにメリットとデメリットがあります。HEADWAY Customshopシリーズ、Aska Team Buildシリーズ、 Standardシリーズが製作されている長野県松本市に在する飛鳥工場では、それらを融合したハイブリッド方式で生産を行っています。

<大型工場>
メリット:短期間での大量生産が可能/1本当りの製造コストが低い
デメリット:1本に対して品質の追求が困難
最先端の設備による高い生産能力を活かした、大量生産により、一定の品質でより安価に製造する事が出来る。第三国に製造拠点を置くことが多い。

<工房>
メリット:徹底した品質追求が可能
デメリット:生産数が少なく時間も掛かる/1本当りの製造コストが高い
時間、生産数など制約が少なく、良質な素材と技術力を1本1本に集中することで、しばしば高品質なギターが作られる反面、コストが非常に高い。
 

飛鳥工場では専門ブースの敷設によりそれぞれの利点を融合
アコースティックギター特有の工程を専門ブースとして切り出す事で、生産性の高い工場内において、徹底した品質追求を可能に。
生産性と品質の両立を実現する為、共通工程は作業内容ごとに分担され、工場全体の流れの中で行われ、それとは別にアコースティックギター特有の工程は専門 ブースとして、独立したワークフローを持っています。これにより専門ブース内はあたかも小型工房の様な、徹底した品質追求が可能になります。また、品質向 上の為に比較的大規模な設備投資を必要とする素材乾燥・管理、塗装工程などは、小型工房では十分なフォローが困難な工程です。それらの工程は、工場として の規模を活かすことで、高い品質に加え、優れた生産性も両立しています。専門ブース内では専任の職人が日々品質向上のため技術を磨き、様々なアイディアに チャレンジしています。

価格を超える、突き詰められた品質を実現
この工場と工房の利点を併せ持った飛鳥工場の製作体制は以下の特徴を持っています。