みなさまこんにちは。


このブログをご覧の皆さんはギターのメンテナンスは当然されていますよね。「ギターは飾るもんじゃない、ただ自分の弾きたい曲を弾くだけだ!」というワイルド派の方もいらっしゃるかもしれません。

上の様な方であれば全く読む必要のない記事ですが、ギターを大事にすることでより楽しくギターを弾けるかもしれません。
ここではギターの入門者の方や、あんまりお手入れをされていなかった方向けに、メンテナンスについて少しご紹介したいと思います。

 

早速ですが今日のギターです。


GS-Mini GRM 製品ページ


少し小振りでお子様の入門者向けにもピッタリ。でもいわゆるおもちゃのギターとは一線を画すボディの形状や雰囲気を持っていて、実は速弾きギタリストの方や十分オトナな皆様にもご購入頂いている様です。

広告はこの辺にしておきまして、このグリーンメタリックのボディをいかに綺麗に保つのかが本日の問題です。

 

ヨゴレの原因

外観面のメンテナンスについては、基本的に日々の演奏後に乾拭きするのが最も効果的と言われます。 ギター本体に付着するヨゴレのおよそ60%が手垢や皮脂と言われます。
弾き終わった直後であればクロスの乾拭きでも十分落ちますが、時間が経過して乾燥してくると結構ガンコなヨゴレとなって私たちを悩ませます。
まずは演奏後に磨くことが先決ですが、そうは言ってもライブやあわただしい現場での演奏後は満足に乾拭きする時間がないのもまた事実。 今日はこのヨゴレを効果的に落とす方法をおさらいしましょう。

 

用意するもの

ギター職人のポリッシュ、塗布用クロス(チリ・ホコリ等付いていない綺麗なもの)、仕上げ用クロス

作業その1


まずはギター全体を仕上げ用クロスで簡単に拭きあげます。 これはギターに付いているホコリを落とすための作業です。
力を入れずにかるーくすべらせるように拭くことが大事です。 強く磨くとクロスとギターの間にあるホコリが塗膜に押し付けられた状態で引きづられる為思わぬ小キズの原因になってしまいます。

作業その2

ポリッシュを塗布用クロスに適量染みこませます。その後ギターを軽い力で磨いていきます。



「ギター職人のポリッシュ」はラッカー対応の表記がありますが、必ず目立たない場所でお試しください。
ラッカー塗装と一言で言っても、メーカーごとに使用する品番や工程が異なるため、ポリッシュの影響で塗膜が溶けるなどの問題が発生する可能性がございます。


突然ですが、ポリッシュの中身は何かご存知でしょうか。「ポリッシュ」の日本語訳は「磨き材」です。要は「ギターを研磨する」ということになります。ヨゴレをどのように落とすかといえば、粒子が細かいとはいえギターの塗膜やその表面に付いたヨゴレを「磨き落とす」という行動であることをあらかじめご理解ください。
つまりギターをゴシゴシ磨くと細かなキズが付着します。
あくまでギター全体を軽く磨くことが大事です。

また、オールドのギターなど塗膜にヒビが入っているものへの使用もお控えください。塗膜の隙間に溶剤が入り込み、木が動くなどして塗膜の亀裂が進行することがございます。

 

作業その3

ボディ全体を磨いたら、最後に仕上げ用クロスでもう一度磨きます。

以上で作業は終了です。
最後にギター全体を眺めてここまでの作業が上手くいったか確認しましょう。 お持ちのギターも簡単なメンテナンスを行いながらより愛着を持って演奏をお楽しみください!

今日使用したメンテナンスアイテム

DeviseR ギター職人のポリッシュ 製品ページ
Bacchus スーパーファインクロス