近年新しいネックグリップやブレーシングの開発など、より良い製品を作るための研鑽を続けてきたHeadwayの高級本格派ラインAska Team Build series。本ページではその数あるラインナップからHeadway が現在自信を持って推薦する4本の「新定番機種」をご紹介します。
4機種を「伝統」の115&415モデルと、「現代」の500シリーズの2つの軸に分けて、違いを各要素ごとに比較致しました。
「国産の本格派Headwayに関心があるがどのモデルから試したら良いかわからない」―そんなお客様はまずはこの4機種の中から試して頂き、自分に合う一本を見つけて頂ければ幸いです。
昭和からの定番モデル115と415。オーセンティックなルックスとHeadwayらしい明瞭で粒立ちの良いサウンドが特徴です。
職人芸とも言える伝統の本格仕様はそのままに、新しい「Extra Slim V」ネックグリップにより演奏性も飛躍的に向上しています。
左からHD-115 A,S-ESV/ATB、 HF-415 A,S-ESV/ATB
プレイヤー視点で開発された500番シリーズ。Headway代名詞の「丈夫な造り」は保ちつつもシャープで近代的ななルックスから柔らかく広がりのあるサウンドを奏でます。
高い演奏性を求めてHeadway史上最も薄い設定の「Extra Slim U」ネックを採用しています。
左からHD-531 SF,S-ESU/ATB、 HF-531 SF,S-ESU/ATB
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創業当時から使われているゴシック体のロゴを採用したシンプルでトラディショナルなスクウェアヘッド形状。 |
羽ばたく鷹を木材のインレイによって表現したヘッドトップ。ロゴも丸みのあるヘッド形状に合わせてデザインされています。 |
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発売当初の昭和の115、415から採用されているスタンダードなスノーフレークインレイ |
フレットによってサイズを変えっており、より豪華になったスノーフレークインレイ |
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白黒ストライプで構成された伝統的な3リング。スタイルを選ばない普遍的なデザインです。 |
ヘリンボーンパターンに500シリーズのテーマカラーである赤のラインを加えてアクセントをつけています。 |
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オーソドックスなティアドロップ形状のべっ甲柄ピックガード |
500シリーズオリジナル形状のべっ甲柄ピックガード |
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いわゆるベリータイプのエボニーブリッジ。面積の広い伝統的なスタイルです。 |
幅を少し狭くして曲線をつけることにより、よりモダンな形状に調整されています。 |
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堅牢なハウジングでギアをカバーするロトマチックスタイルのペグはオープンギアタイプよりも比較的重量があり、低音部分のサスティンに影響を与えます。 |
GOTOHのフラッグシップ510シリーズの中から軽量なオープンギアタイプのペグを選択しました。軽量であるため高音域の表現力が高く、低音域の強い34ブレーシングとバランスを取っています。 |
ブレーシングは耐久性を高めるだけではなくアコースティックギターの音質を左右する大きな要素となっています。それぞれのモデルのコンセプトに合わせて違ったタイプのブレーシングを施しています。
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ブレーシングのクロス位置がブリッジ側に近いところに設定されています。 基音の成分が多くなり、芯があって明瞭で明るめのサウンドが特徴です。補強力が高くブリッジ起きなどのトラブルが少ないことも利点です。 |
ブレーシングのクロス位置がサウンドホール側に近いところに設定されています。 ブリッジ付近のオープンスペースが広くなることによってトップ板が振動しやすくなり、低音域がより強調されたふくよかで柔らかめなサウンドとなります。 |
この新定番4機種ではHeadway史上で最も薄い設定で握りやすい形状のエキストラスリムネックを採用しました。ネック内部にカーボンロッドの補強に入れることによりHeadway従来の特徴である堅牢さ、安定性も保持しています。女性や手の小さいプレイヤーにも試して頂きたい自信のネックグリップです。
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Vの字のようにネックグリップの山の頂点がほんの少し尖っているソフトV形状です。 両サイドが削られることによってよりボリューム感を抑えた形状となっています。 さらさらとした肌触りのサテン仕上げを施しています。 |
Uの字のように手のカーブにフィットする丸みを帯びた形状です。 少し使い馴染んだ後のネックのような半艶仕上げを施すことにより、適度に手がネックに吸い付く程よいグリップ感を実現しました。 |
創業当時から行っているネックのアリ溝仕込み、塗装後の後仕込み、1ピースネックの使用など妥協を許さないHeadwayのギター作りを継続しながらも、新しい素材や技術を柔軟に取り入れることによって更なる品質向上に日々取り組んでいます。
ヘッドからヒールまでネック全体を一つの角材から切り出しています。 これによってネック全体が振動しやすくなると共に、ネック起きのトラブルも軽減します。
HAEDWAYで使用するネックは全て1ピースネックとなっており、マホガニーの角材から2本しか取れない木取りで切り出しています。
そのため角材の真ん中部分は木材のロスとなっています。
より効率の良い木取り方法もありますが、HEAWAYカスタムビルダーである、百瀬が大切にしている長く安心して使用できるギター製作の信念に基づきワンピースネックを採用しています。サウンド面でも木材繊維が途切れていないため、振動の伝達効率が高い仕上がりとなっています。
▲図1解説
上段 マホガニー材の角材
中段 マホガニー材からネックを2本切り出した状態
下段 マホガニー材のロス部分
アリ溝仕込み(ダブテイル・ジョイント)でネックとボディを接合しています。 構造上接合面積が大きくなるため振動の伝達性が向上し、鳴りの良さやサウンドの芯の太さに寄与します。 またHeadwayでは接合部分の隙間が限りなく無くなるように、非常にタイトに加工するため、更に安定性が高くなりネック起きなどのトラブルが起き辛くなっています。
ネックとボディを別々に塗装し、塗装が終わってから仕込む(接合させる)「後仕込み」の方法を採用しています。 理由としては、一個体に対して適切な仕込み角で接合させることを目的にこの手法を取り入れております。 アコースティックギターのボディに使用されてる木材の厚みは、2.5~3mmとなっており外的要因に大きな影響を受けます。 製作工程の間にどうしてもボディの浮きや凹みの変化があり、先仕込みですと最終的な調整を行うことが非常に困難で、後々のトラブルにも繋がります。 また、見た目に部分でもネックとボディの接合部分に塗装の吹き溜まりが無くなり美しい仕上がりとなります。 塗装で接合部分を隠すことが出来ないため、ボディとネックの間に隙間が無い様により精度の高い組み込み技術が求められる方法です。
通常の牛骨よりも骨密度の高い水牛骨(High Density Bone)をATBシリーズ全モデルに採用しています。仕入れ段階で厳しい基準を設け1.7以上の比重のもののみ使用しています。これは現在入手が非常に難しくなっている象牙の比重に近く、外観面、質感はもとより音質面でも高い効果を発揮します。
フレットメーカーに特注したオリジナルフレット「HHF」をATBシリーズ全機種に採用しています。 材質はニッケルシルバーですが、構成する金属の比率を調整することにより硬度を上げさらにフレットの山を従来のフレットよりもごくわずかに(約0.2mm)高くすることで長寿命化を実現しました。
後からプリアンプを乗せる場合必ず必要になるのが電池。通常マジックテープ式の電池ボックスをネックブロックに貼り付けるという方法を取る場合が多いですが、テープの力が下がってしまい電池が落ちてしまうというトラブルも珍しくありません。 500シリーズでは予め電池ホルダーをビスでしっかりとネックブロックに固定しているため、こういった心配が無く安心してギターをご使用頂けます。
アコースティックギター用ピックアップの一般的なエンドピンジャックの径と同じ約12.2mm径のエンドピンが搭載されております。これにより木部の加工無しでピックアップのエンドピンジャックを取り付けることが可能です。 ※お使いのピックアップ、エンドピンジャックによって径が異なり加工が必要になる場合もございます。必ず取付前にご確認をお願い致します。
蓄光素材で暗闇で光りを放つ「ルミインレイ」のドットポジを使用しています。 ステージ上など時によって光量が落ちて暗くなる場所での演奏時に重宝します。
まずは弾いた瞬間、鳴り方が今までのATB500シリーズとは全然違う。 アドバンスドリアシフトブレーシングの501モデルはガツっと低音域が出る骨太のサウンドイメージがある中、今回の34ブレーシング採用の531モデルは中低音域に柔らかさがありながらも音の立ち上がりが早い印象です。 ピッキングのニュアンスも凄く出しやすく、ジャンル問わずオールマイティに使えるとは思いますが、個人的にはフィンガースタイルの方にオススメしたいですね。 今回のモデルで初めて体験した「Extra Slim Neck」も個人的には凄く好み。エレキギターのネックに近くて、握ったときの親指の位置がとにかく楽。 テクニカルなフレーズを弾く時もストレスを感じずらいのではないでしょうか。 あと、弦高も最初から低めに調整されてるのも嬉しいポイントですね。 今までHeadwayって少し弦高が高めだったので、そこに対してお客様からご相談をいただくシーンが多かったのですが、そのイメージをお持ちの方はこのモデルを持ってみるとビックリすると思いますよ。 今までの伝統の技やデザインはそのままに新しい事もユーザー目線で取り入れるという、飛鳥チームビルド(ATB)のコンセプトをしっかりと形にした1本とも言うべきNEWモデル。 「これ、マジでオススメですよ!!」
実は個人的にある程度肉厚なネックシェイプの方が好きなのですが、そんな好みの差を全く感じられないぐらい自然な感覚で握れます。ストレッチが必要なコードボイシングでも無理なく押弦ができ、長時間弾いていても疲れにくく、その演奏感はもはや感動的ですらありました!
ピッキングに対する反応にスピード感があり、強い音から優しい音まで、鳴らしたいタイミングで音が飛んでいくようなとても表現力の高いギターという印象です。かと言ってむやみにアタック音が大きいということもなく、アタック音がそのまま豊かなサスティーンに繋がっていく感覚が非常に気持ちのいい演奏感でした。
ソロ弾きでもコード弾きでも、どんな演奏スタイル、どんな演奏シーンにも応えてくれる万能なギターです!
STD、ATBの特徴でもあるしっかりとした厚めのネックグリップがHEADWAYサウンドの要因の1つであると今まで思っていました。 その特徴が、正直なところ一部のお客様へはお勧めし難い部分でもありました。 ここ数年はビギナーさんは勿論ですが、中級、上級の方が薄めのネックをご所望する場合も多々あります。 ソロギター等のプレイスタイルの普及も要因であると思います。 実際のネックグリップを確認し、ご自身のプレイスタイルと合っているかを確認することができるという事がリアルショプとしての利点の1つです。 サウンド面としては、個人的に一番懸念していたプレーン弦のHEADWAY特有の艶のあるサウンドが失われる事はありませんでした。 実際に触ったHF-501 A,S-ESU/ATBの印象は、他の HFタイプと比べよりタイトで、フィンガーピッキングでの立ち上がりもとても音楽的でした。 ネックグリップのバリエーションが増えたことによってより多くのお客様に国産HEADWAYを紹介できます。
ヘッドウェイさんから新しいネックグリップのギターが登場するということで非常に楽しみにしておりました。
物凄く薄いネックのギターなのかな?と心配していましたが、実際握ってみると違和感がない! それでもすぐに違いが分かりました!
ネックのグリップ感がジョイント部に近づいてもほとんど変わらない。普通はハイポジションにいくにつれテンションが上がって行く感じが、この新モデルにはそれが全く感じられません!ハイポジに言ってもテンションがきつくない!
そして何よりカポタストを装着した時にノンカポとほぼ同じテンション感で弾ける!これは凄いなと思いました。3,5カポにしても力強く鳴ってくれます!
弾きやすさもサウンドの音の立ち上がりも最高です!是非一度手にとってこの感触をお確かめくださいませ!
シェイクハンドグリップでもクラシカルグリップでも弾き易いネック形状で、どのような演奏スタイルのお客様にもお勧め出来ます。プレイアビリティだけでなく、耐久性の面でも考慮され、さらにサウンドも細さ・薄さを感じさせず芯があります。ウェイトのバランスも違和感ありません。まさにストレスフリーのネックです。
石河:Headway extra slim neck~ヘッドウェイのエクストラスリムネック~については、個人的にも注目していたディテールだったのです!弾いてみた印象は、(薄過ぎて逆に疲れる・・・)というような違和感も感じさせず、しっくり手に馴染みやすいネックだな!というファーストインプレッション!
そこで従来モデルと持ち比べてみると・・・更にこのネックの良さが体感出来ました!!ローポジションの設計で1mmの差異があるとの事ですが、これがハイポジションまで移行していった時にかなりフィーリングの差を感じさせるのです!ネック裏に親指を沿えるようなスタイルで、ストレッチフォームが要求される音使いの際など、従来モデルの場合は、ちょっと肉厚感を感じ、正確な押弦に気合が必要なところが、ストレス無く楽に運指が出来ました!音質的にもネックを薄くした事でのネガティブな影響は、皆無!!ハイストレングスネックの確かな剛性感を感じ、安定感あるヘッドウェイらしい確かな鳴りは、同価格帯の中でも大変魅力的だと思います!!
秋田:最初に【Extra Slim Neck】をパッと握った時は、正直「あれ、従来の握り心地とあまり変わらないかな…」という感想でした。しかし、実際に弾いてみるとその弾き易さは一目瞭然(一弾瞭然?)!!
従来のネックとの差が1mmと、極端に薄くなっていないという所が“ミソ”となっており、パッと握った感じだと従来のネックと大きな違いは感じない…しかし実際に弾いてみると非常に弾き易い!!以前からのヘッドウェイファンの方にも違和感無く弾いて頂けると感じていおります!!ネックシェイプの選択肢が増えるというのは、プレイヤーにとって非常に大きなアドバンテージになるはずです。これを機に多くの方にヘッドウェイギターの魅力を感じて頂きたいですね!!
以上、ハートマンギターズのエクストラスリムツインズからのコメントでした!!
私自身手が小さく、肉厚なグリップに苦手意識を持っていました。 今回登場したExtra Slim Neckは非常に握りやすく、操作性が抜群でした。 変に薄いだけのグリップではなく、丁度いい厚みで剛性もしっかりとしているので安心して使っていけるギターだなと思いました。 カポタストを装着した際にも自然な握り心地で弾きにくさがないうえに、自然に鳴ってくれるのでストレスなく楽しめます! U Grip・V Gripと2種類あり好みがわかれると思いますので、ぜひ両方弾いて体感して頂きたいギターです。
握りの雰囲気は従来のネックと大きく差を感じないですが、いざ演奏すると不思議と弾きやすいく、絶妙な厚みに設定されています。剛性感も高く、ヘッドウェイらしい安定した鳴り、そして耐久性を確保。 どのポジションでもストレスなく演奏が出来き、演奏が楽しくなる1本。 サウンドとネックの太さで悩まれている方など是非体感して頂きたいです。 あなたの悩みが解決する可能性のあるギアに仕上がっています。