トラディショナルなスタイルに込められた降幡独自の意匠
Customshop Model
降幡新 製作 カスタムショップモデル
降幡新は2009年からファクトリーに。百瀬恭夫、安井雅人はじめ先輩職人から直接の指導を受けつつ、現在飛鳥チームビルドシリーズでは甲貼り、ネック仕込みなどサウンド面の要を担う作業を主に担当し、実質的なATBシリーズの音作り、仕上げ全般に責任を持つ職人です。プレイヤーが弾きやすいよう細かなところまで気の行き届いた仕様で制作され、デザインやフォルムから、こだわりと優しさが感じられる降幡新によるのカスタムモデルです。
降幡のカスタムショップモデルでは初のHOモデルを制作。ボディトップにはアディロンダックスプルースを採用。ボディサイドにはインディアンローズウッド、バックはインディアンローズウッドとマダガスカルローズウッドのクロスラウンド3Pを採用したこだわりの1本。セミリアシフトXブレイシングを採用しており、丈夫ながらも1音1音しっかりと鳴るモデルに仕上がっています。
ボディトップとバックに浅く入ったコンターにはフレイムメイプルを採用。華やかな外観に仕上がります。ナット・サドル・エンドピンには水牛骨を採用。従来の素材よりも高密度でより高品質な材です。隅々まで職人の気の行き届いた温かみのあるモデルに仕上がっています。
表甲の安定性と音の柔らかさの間のバランスをとったセミリアシフトXブレーシングを採用。
フレイムメイプルを曲げて作られたウッドバインディング。/エルボーとウェストにはさりげないコンター加工が施されている。
降幡が開発した独自のデザインである3Pクロスラウンドバックを採用。 /希少材であるマダガスカルローズウッドをセンターに配置した。
降幡新より
サウンド面では、芯の強さと艶感の両立を目指して製作を行いました。バインディングやナット、サドル、ピンなどもなるべく自然の素材を使用して、柔らかく暖かなイメージに仕上がるよう製作しています。
このモデルのこだわりはコンター部分です。浅めのコンターが入っているのですが、バインディング材をつなぎ合わせたりせずに、バインディング材のフレイムメイプルを曲げて1本で作っています。
また、ピックアップの取り付けがしやすいように、エンドピンにはエンドピンジャック用の径で穴あけをしてあります。末永く愛して頂けるよう、心を込めて作った1本です。