戦前の最初期「42」スタイルを意識し、最高級グレードの材で制作した一本
表甲にはプレミアムグレードのアディロンダック材を選定。/アバロン材のロゼッタとパーフリングのデザインは百瀬と共に微調整を施し再設計した。
柾目が多くタップトーンの伸びが良いマダガスカルローズウッドを裏甲に使用。
ボディエンド部の飾りも30年代当時の物を再現し、こだわった装飾のポイントとなっている。
ブレイシングにはトップ材の硬さと当時の仕様を考慮しセミフォワードを採用した。
ネックにはカーボンによる補強が入り、反りや捻れに対してしっかりとした強度を持つ
降幡新より
この一本は、1938年と39年に作られた最初期の42タイプを強く意識し、こだわりの材と時間を惜しみ無く使ったギターです。
このギターを作ったきっかけは、19年の秋頃に百瀬さんに見せてもらった初期の物と思われる42タイプの写真でした。風格漂うその姿と初期ならではの装飾の雰囲気を見ていて、製作意欲が沸き上がってきて作らずにはいられませんでした。
ホール周りやボディ外周に入っているアヴァロンの貝ラインは、パターンを百瀬さんと共に見直して再設計したことでバランスの良いルックスに仕上げました。また、ボディエンド部の飾りも当時のものを再現しています。ヘッドにバインディングは無く、天神板はハカランダを使用しています。この装飾系の部分は、是非とも見ていただきたいこだわりの部分です。
トップ材にはプレミアムグレードのアディロンダックを選定し、サイドバック材には柾目の多くタップトーンの伸びが良いマダガスカルローズウッドを選定しました。ネックには完全に柾目で1ピースのホンジュラスマホガニーを選定し、これでもかと言うほどの豪華な素材を集めて使用しています。
ブレイシングは、トップ材の硬さと当時の仕様を考慮し、セミフォワードを採用しました。甘くまろやかでリッチな鳴りで、歌ものでもソロギターでも楽しめる仕上がりです。
ルックス、サウンド共にお勧め出来る完成度の高い仕上がりになりした。永く愛していただけるよう、心込めて時間をかけて作った一本です。
画像をクリック又はタップ頂きますとご自身にて動かして頂ける3D画像となっております。