製品番号:124
銘木吉野杉の特性を活かしたコンセプトモデル
サウンドと装飾の両面において銘木吉野杉の特性を存分に生かした設計。ミニマルでモダンなデザインに主張のある杢が引き立つ。
美麗な吉野杉を埋め込みしたロゼッタとピックガード。アシンメトリーな形状にデザインされたロゼッタは表甲にアクセントを与えながらシャープな印象に仕上げている。
表甲に採用したのはカナダ産のシトカスプルースとイングルマンスプルースの自然交配種であるホワイトスプルース。イングルマンスプルース持つ美しい見た目とシトカスプルースのコシのあるサウンドを併せ持っている。
柔らかい材である吉野杉の高い振動性を活かすため3Pのバック材のセンターに使用した。スキャロップの量を調整したフォワードシフトのアディロンダックブレーシングと合わせて柔らかい低音が出るようにボイシングしている。
ヘッド天神の突板にも吉野杉を張り付けた。要所要所に使われた吉野杉が本機のミニマルなデザインにアクセントを加えている。
安井雅人より
吉野杉を装飾とサウンドの両面で活かしたコンセプトモデルです。最大の特徴は表甲やヘッド天神の装飾、そしてボディーバックのセンターに使用した吉野杉です。通常3Pボディーバックのセンターには硬い材を用い、センターを中心にバック全体に振動を伝るのがセオリーですが、このモデルではセンターに敢えて柔らかい杉材を細く使っています。柔らかい材の最大の特徴であるその高い振動性を活かすようにデザインし、通常材ではなかなか味わえない柔らかい低音を出せるようにしています。サイズを工夫することにより強度上の問題もカバーしました。 トップのホワイトスプルースはカナダ産のシトカスプルースとイングルマンスプルースの自然交配種で、イングルマンスプルースの見た目の良い白さにシトカスプルースのコシのあるサウンドといいとこ取りのトップ材です。アディロンダックスプルースをブレース材に使用して、低音を良く響かせるフォアードシフトに配置しました。スキャロップの深さを浅くする事によりフォアードシフトの強度の弱さを補っています。
Build By Masato Yasui:2002年から本格的にギター作りの道に入った安井雅人は、飛鳥チームビルドシリーズにおけるチームの実質的なリーダーとしてその力を発揮。現在はこのシリーズと平行して、自身のカスタムモデル制作も行います。その手から生み出されたギターは、百瀬のそれとは違う、「次代のヘッドウェイ」とも言うべき気迫に満ちています。 百瀬の下で経験を積み技術も熱も十分にたくわえた、飛鳥チームビルドシリーズリーダーの安井雅人によるカスタムモデルです。
Yoshinosugi:ボディセンターバックに和材"吉野杉"を採用した特別モデル。ゆっくりと育った吉野杉の芯材に表れる、バールとキルトを合わせたかの様な独特の“うねり”のある杢目が印象的です。その他装飾にも使用されています。