2019年8月24日(土)と25日(日)の二日間にわたり、長野県松本市の信毎メディアガーデン1Fイベントホールにおきまして、信州ギター祭り2019が開催されました。
開催にあたっては事前の告知活動もあり、両日併せて1500名以上のお客様にお越しいただきました。この場を借りて改めて御礼申し上げます。
会期中はお客様のギターをお預かりして、カウンセリングを行いながらメンテンナンスを行うギター調整会、普段楽器店店頭ではお目にかかれないようなエキゾチックウッドの板を選びながらのカスタムオーダー相談会、また、各メーカーの職人によるギター製作実演会といった、「ギター生産量日本一、松本」の面目躍如といった内容で会場内は熱気に包まれました。
そしてもちろんこの信州ギター祭りに相応しい特別モデルを多数出展しました。
中でも注目モデルの一つはこの「木曽檜(キソヒノキ)ギター」です。
ヒノキの中でも強度、加工性、素性どれをとっても評価の高い、木曽地方のヒノキ。国内有数の銘木木曽檜を使った特別モデルです。
通常針葉樹はエレキギターで使われることは少ないのですが、2017年より製作している「アカマツギタープロジェクト」で同じく針葉樹の松を使ったギターづくりを経験していることから、今回初めてヒノキでギターを製作しました。
詳しくは製品ページをご確認くださいませ。
ギターメーカーがひしめき合う長野県松本市だからこそ実現できる、こういった特色あるイベントを是非これからも継続的に開催できればと思います。今回お越し頂けなかった皆様も、ぜひ次回はご検討くださいませ!
ギター製造の起源は松本家具
長野県はギター生産日本一、その中核を占めるのが松本地域です。
松本市でギター生産が盛んになった歴史を語るためには、まず松本家具の歴史をお話しなければなりません。松本家具の歴史は天正10年(1582年)頃、松本城の城下町が形成された頃まで遡ります。当時松本は武士や町人に家具を供給するため全国有数の産地に発達したといわれています。指物屋(家具屋)や大工、木獲屋(製材屋)、塗師屋、鍛冶屋などが複合的に助け合い、木工業が盛んな地域を形成しました。
松本市周辺のギター製造業の起源は、高度経済成長の時代と重なります。当時松本市周辺に楽器製造業が集中したのは松本家具が発達したのと同じ理由だったと言われています。
諸々の理由がありますが、もっとも重要なことは松本家具に端を発する優秀な指物(木工)職人が地域に豊富にいたことがあげられます。当時ギター製造に携わった職人のほとんどが家具職人からの転向で、その卓越した技と経験があったからこそ、わずかな時間で世界レベルまでにその品質を到達させることができました。
⻑野県に拠点を置く信州ギター祭り実⾏委員会が主催する「信州ギター祭り」 を開催いたします。
100点以上のエレキギターやベースを展⽰するほか、オーダー会やアーティストイベント、職⼈による楽器製作の実演など、楽器好きにはたまらない祭典です。全国のギター生産50%近くのシェアを誇る信州ならではのブランドや職⼈も多数登場。新しい愛機を選ぶのはもちろん、楽器作りの奥深さにも触れることのできる体験型イベントです。
開催日 |
2019年8月24日(土)〜 8月25日(日)※終了いたしました。 |
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時間 |
24日(土)10:00~19:00 25日(日)10:00~18:00 |
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会場 |
信毎メディアガーデン 1Fホール |
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主催 |
信州ギター祭り実行委員会 |
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参加企業 |
スギ・ミュージカル・インストゥルメンツ(有)、ティーズギター(有)、ブラッククラウドギタープロダクツ(株)、(株)レッドハウス、523guitars、島村楽器松本パルコ店、(株)ディバイザー |
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後援 |
松本市、塩尻市、松本商工会議所、塩尻商工会議所、松本ものづくり産業支援センター、塩尻市振興公社 |
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↑信毎メディアガーデンウェブサイトより