「キューバンマホガニー」とは過去5世紀にわたり家具などの木工品に多く使用され、過剰伐採の結果、現在ではほとんど絶滅に近いとされています。
1946年にキューバ政府は輸出を禁止しており、現在入手可能で唯一の純正マホガニー「ホンジュラスマホガニー」もこのキューバンマホガニーの代替材として使われ始めたそうです。
このキューバンマホガニーは、ギターなど楽器製作だけでなく、美しく耐久性もあることから家具に使われたり、軽く寸度が安定することからヨットの板張りや飛行機に使用されてきました。
キューバンマホガニーで製作されたアンティーク家具は装飾豊かな豪華なものがほとんどで、経年変化で赤褐色となった外観は私たちがイメージする「マホガニー色」そのものです。
その美しさと加工性、安定性からあらゆる木工家が使用し、現在まで「世界三大銘木=ウォールナット、チーク、マホガニー」と呼ばれるほどまでその名が知れ渡ります。
ヨーロッパやアメリカへ大量のキューバンマホガニーが輸出され、たった数世紀で絶滅に至りました。
一般的なマホガニーと比べやや硬質かつ均一な木質と滑らかな肌目、柾目にしたときのリボン杢が特徴的です。
アコースティックギターのバック材の時点で「ノッキング」した時の「コンコン」という乾いた音は、一般的なマホガニーにはない硬質な「キューバンマホガニー」特有なものといえます。