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サウンドと装飾の両面において銘木吉野杉の特性を存分に生かした設計。ミニマルでモダンなデザインに主張のある杢が引き立つ
HC-CONCEPT #Y35
2020年5月25日Web公開「ディバイザー商談会」出展品
https://www.deviser.co.jp/headway/customshop/hd-concept-y35
・製作者・安井雅人によるコメント
吉野杉を装飾とサウンドの両面で活かしたコンセプトモデルです。最大の特徴は表甲やヘッド天神の装飾、そしてボディーバックのセンターに使用した吉野杉です。通常3Pボディーバックのセンターには硬い材を用い、センターを中心にバック全体に振動を伝るのがセオリーですが、このモデルではセンターに敢えて柔らかい杉材を細く使っています。柔らかい材の最大の特徴であるその高い振動性を活かすようにデザインし、通常材ではなかなか味わえない柔らかい低音を出せるようにしています。
サイズを工夫することにより強度上の問題もカバーしました。
トップのホワイトスプルースはカナダ産のシトカスプルースとイングルマンスプルースの自然交配種で、イングルマンスプルースの見た目の良い白さにシトカスプルースのコシのあるサウンドといいとこ取りのトップ材です。アディロンダックスプルースをブレース材に使用して、低音を良く響かせるフォアードシフトに配置しました。スキャロップの深さを浅くする事によりフォアードシフトの強度の弱さを補っています。