ボディ(トップ) |
Nikkosugi
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ボディ(サイドバック) |
Indian Rosewood
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ネック |
African Mahogany 1P
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指板 |
Ebony
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ナット |
High Density Bone(水牛骨)
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ブリッジ |
Ebony
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マシンヘッド |
GROVER/102GV
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フレット |
HHF-AG
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スケール |
645mm
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ナット幅 |
43.0mm
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指板R |
400R
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ブレイシング |
Scalloped Advanced Rear Shift X Bracing
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フィニッシュ |
Thin Urethane
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アクセサリー |
ハードケース、保証書、レンチ
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限定8本製作
謹 言
この度、国の特別史跡・特別天然記念物に指定されている日光杉並木の古材を広く活用していただきたいと思い供覧・販売に付することにいたしました。
この樹齢四百年の銘木が有効に生かされますよう皆様のご協力をお願い申し上げます。
平成二十八年十月吉日
日光東照宮宮司 稲葉久雄
この立て札はこの日光杉が販売された木材市場にて実際に木材とともに掲示されていたものです。
木材市場には様々な木が集まりますが、そのときの市の中でも一際珍しく、注目を集めていた日光東照宮・杉並木の杉(の一部)を仕入れることが出来ました。
先の立て札が書き上げられた2016年(平成28年)10月から2年後の2018年2月、私たちはいよいよ木材を製材し始めます。
この杉の木は木目が非常に端正で真っ直ぐ、さらに詰まっていることが製材前からよく分かりましたが、実際に製材してみてもやはりとてもきれいな木目をしており、ギターとして完成したときの外観面だけでなく、サウンド面でも期待させる様な木材でした。
製材後の木材はギターになるまでまた少しお休みすることになります。
ギター製作に限らず、木工業の世界では人工乾燥機のおかげで伐採から加工までの時間が著しく縮められ、効率的に生産を進めることが可能になりました。飛鳥工場のギター製作についても、創業当時からこの恩恵に預かり、現在では様々な木材を製材から製作開始までタイムラグが無くスピーディに進めることが出来ます。
また一方でこの効率化によって、「大事な木材をあえて保管しておく」ことも容易になったと言えます。
製材後の日光杉は人工乾燥機と天然乾燥の期間をじっくりと設け、ギター製作に使うタイミングを待つことにしました。
そして2020年を迎える直前に、いよいよこの日光杉を使用したギター製作の企画が立ち上がりました。
日本が注目されるであろう2020年に、日本の歴史的建造物とそこにまつわる特別天然記念物が由来となるギターが生まれるなんて、興味深くありませんか?
企画が立ち上がって直後に飛鳥チームビルドリーダーの安井雅人は、特にデザイン面でのインスピレーションを得るために改めて日光東照宮に向いました。
その時の詳しい様子は過去のブログをご確認ください。
ヘッドウェイブログ「希少材を用いたアコギ製作がスタート!!」
ギターデザインは、派手過ぎても、偏り過ぎても好まれません。日光東照宮は特に装飾が豪華な印象を与えるだけでなく、猿や鳥や猫といったモチーフもてんこ盛りで、安易にそこから引用することは良い結果に結びつかないように感じられました。
日光東照宮へ行ったときの印象を元に、安井始めヘッドウェイの職人がデザインを進め、完成したギターにはいくつかの装飾が入れられています。この装飾にもご注目ください。
日光東照宮は見事なまでの杉並木がまず印象に残りますが、境内には樹齢600年を超える「叶杉」が堂々と鎮座しています。パワースポットとしても人気の場所ですが、同じエリアでとれた日光杉なだけに、完成したギターにも不思議な力が込められているに違いありません。
ギターの装飾について
ギターのヘッドに入るインレイには黄蝶貝で入れられた鳳凰、そしてその上には北極星がいます。
東照宮に祀(まつ)られているのは徳川家康ですが、「家康は死後、神の使いである鳳凰に導かれ不動の北辰(北極星)へ行き、その場所から徳川幕府の安泰と日本の恒久平和を守ろうとした」という謂れを元にデザインを取り入れました。
ピックガードには日光東照宮の代表的な建物「陽明門」が入れられています。その他12フレットインレイなど細かなところにも日光東照宮を思わせるデザイン入れられています。
ボディトップの日光杉と同じ材料で作成した特別なサウンドホールラベルです!
杉の比較的柔らかめの素材により、完成したギターは豊かで包み込むような低音が心地良いサウンドです。倍音成分も複雑に加わり広がりのある音色が生まれました。
この製品に関するブログ
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HC-501 NIKKOSUGI A,S/ATBは500番モデルとなります。下記の仕様が採用されておりますのでご確認ください。
待望の新レギュラーモデル「500番」
2000年代前半に発売していたヘッドウェイカスタムシリーズの製品ラインナップは、大きく分けて500番と700番の2つの種類がありました。
700番は昭和ヘッドウェイを軸に据え、ビンテージライクな装飾、外観です。サウンド面でもきらびやかでハリのある、ピックストロークで強めに弾いても音が潰れず粒立ちの良い音が特徴でした。
一方で、500番は当時台頭してきたフィンガーピッキングスタイルを意識したモダンな外観、仕様となっており、サウンド面でもそれまでのヘッドウェイサウンドとはまた異なる、柔らかで倍音の多い広がりのある音が特徴です。
当機種は、当時の500番モデルが意図していた様な現代的で、演奏性に優れたギター、フィンガーピッキングスタイルでも伸びのあるサスティンと豊かな倍音を両立するようなギター作りを2019年の現代版としてアップデートした形で製作しました。
詳しくは、下記リンクのブログにて特徴を紹介しています。
主な特徴
1.ネックグリップ「スリムU」
弾きやすさに関わるネックグリップは、「スリムU」という従来の太めのネックより1mm程度薄いグリップ厚を採用。
2.ナット・サドル「High Density Bone(水牛骨)」
3:グローバーペグ
4.低めの弦高セッティング
5.ヘッドウェイオリジナルフレット
ヘッドウェイオリジナルフレット(型式:HHF-AG)を採用。硬質なニッケルを採用し、従来よりも背が高く、高寿命になりました。フレットの足のスタッドが太くなり、フレット浮きがより発生しにくくなっています。
6.ヘッドウェイロゴにピンクパール
7.コンバージョンエンドピン
エンドピンにエンドピンジャックと互換性のある12.2mm径のコンバージョンエンドピンを採用。プリアンプ搭載時の取り付けが簡単になります。
8.電池ホルダー・ケーブルフック付き
電池ホルダーと配線引き回し用のフックをデフォルトで搭載。電池ホルダーを両面で接着することがありますが、移動時に外れて楽器が傷つくというリスクがあります。当機種ではホルダーをビスで止めてあり、移動中や演奏中も外れる心配がなく、安心してご使用いただけます。
9.ハーフサテンマット塗装
ネックグリップの塗装仕上げが従来とすこし変わり、マットから「ハーフマット」仕様になりました。肌触りが良く演奏性の向上につながります。
10.サイドポジション「ルミインレイ」
サイドポジションマークにルミインレイを採用。蓄光素材で、視認性が高まります。
〜500番シリーズブログリンク〜
■ヘッドウェイ新ラインナップ「500番」スタート
http://www.deviser.co.jp/headway/500-0
■弾きやすさを重視したヘッドウェイの新グリップ形状「スリムU」
http://www.deviser.co.jp/headway/new500-grip
■新しく調合したハーフサテンフィニッシュ
http://www.deviser.co.jp/headway/new500-neckfinish
■蓄光素材で視認性の高い「ルミインレイ」を採用!
http://www.deviser.co.jp/headway/new500-lumiinlay
■高密度ナット・サドルを新たに採用しました。
http://www.deviser.co.jp/headway/new500-nutsaddle
■ピックアップの後付けが相当簡単になりました。
http://www.deviser.co.jp/headway/new500-pu
■ヘッドウェイオリジナルフレットを別注しました
http://www.deviser.co.jp/headway/new500-fret
■外観にもこだわりを。
http://www.deviser.co.jp/headway/new500-logo
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