WDGブログ【導電塗料を塗ってノイズ処理】

シールディングでノイズ処理

どうも、広報スタッフのハシモトです。

昨日天気予報を見ていたら明日の天気が雪になっていて、若干焦りました。
もう3月も終わろうとしているのに。さすが長野県松本市。現状雨です。このまま降らないことを祈ります。

今回は「導電塗料」について解説したいと思います。

導電塗料と聞くとノイズ対策のイメージが浮かびます。

例えばライブ中、ギターを弾いてない時でもギターアンプから「サー」、「ジー」や「ブーン」などのノイズが出てしまったり、ギターのフレーズを録音中に僅かなノイズも録音されてしまい重ね撮りすると更にノイズが大きく聞こえてしまうなど、困る状況が多々あるかと思います。静かな曲のときは特に気になってしまう部分だと思います。(曲の雰囲気を潰しかねないですからね)

ノイズは演奏場所や使用状況、使っている小物(シールドやエフェクターなど)によっていろいろな原因が考えられます。

ギター制作を行う上でのノイズ対策としては、”シールディングと弦アース”によってある程度減らすことができます。
ここでは導電塗料でのシールディング作業についてご紹介します。


導電塗料でシールディング~作業手順~

導電塗料は黒くドロッとした液体で、かなり多くの種類がありますが一般的なものでは主にカーボンが使われています。筆を使って丁寧に、キャビディ内部へ塗っていきます。


導電塗料の塗膜が薄すぎるとシールド効果が不十分なこともあります。塗る際には厚塗りで塗り、しっかりと効果が得られるよう心がけています。

また、導電塗料を塗ったあとはアースへ落とすことがポイントです。
アースへ落とさないと逆にノイズを集めるアンテナとなってしまう場合がありますので、ラグとネジを使ってアースへ落とします。

塗料が乾燥したらパーツの組込等を行います。

導電塗料はその名の通り「電気を通す性質のある塗料」です。導電塗料を使用することにより外からのノイズを遮蔽することができ、ノイズ対策を行うことができます。

シールディングは他にも

導電塗料の他にも銅テープやアルミテープを使用することがあります。ギターのコントロールキャビティの内面、ピックガードやバックカバーの裏面に貼って使用します。

細かいところまで気の行き届いた作業が行われています。これからもWorkshop Deviser Guitarsの活動を追ってお伝えします。
またの更新を是非お楽しみ下さい!