シリーズ名に含まれる「Virtuoso」は芸術の(特に音楽の)名人、名手、大家、巨匠、という意味を持つ英語です。
「音楽の大家」というと、音楽室に肖像画が飾ってあるような少し仰々しいイメージがありますが、今やSNSを中心とする多彩なプラットフォーム上で様々な表現が出来るようになり、誰もが気兼ねなく自身を表現し発信することが出来ます。
長野県松本市の飛鳥ファクトリーが製作するMomose Custom Craft Guitarsの新シリーズ、「Modern Virtuoso series」は伝統的なエレキギターの歴史に敬意を払いながら、細部のスペックを見直しアップデートを施すことで、全てのギタリストが名手と成り得る現代の音楽シーンにフィットするエレキギターを展開します。
1977年に製作をスタートし、40年以上にわたって時代の流れを見届けながら着実に技術と経験を積み上げてきた飛鳥ファクトリーの熟練のクラフトマンが製作する価値あるラインナップです。
特徴
柾目メイプル
一般的なエレキギターのネックよりも反りに強い「柾目」で木取りました。丸太から木材を切り出す際に、歩留まりが悪く多くはとれない木目ですが、ネックに使用した場合、弦の張力に対して木目の向きが強くなり、結果として順反り、逆反りといったエレキギターにありがちなネックの動きが少ない、強いネックに仕上がります。
50年代のストラトから連想される明瞭な輪郭を持つクリーンサウンドを志向して作られたClassic StratをFrontとCenterに、PAFの再現を指向したClone '59モデルにより現代的な味付けを加え、低音を少し強調し、サスティンが長くなるように調整したClassic Hotをリアにレイアウト。
信頼のGotoh社製2点支持トレモロユニットを搭載。
510Tシリーズは、従来のヴィンテージスタイルにはこだわらず、トレモロ装置としての機能を追求しました。クリアランスの少ない独自のアームシステムを搭載。可動の支点となるエッジ部の強度と耐摩耗性を確保する為、プレートには高硬度のクロームモリブデン鋼を採用。精密な加工とハイレベルな熱処理で仕上げました。支点部はスタッドロック(PAT.)を採用した2点支持アンカーナットタイプです。またサドルとボールエンド間で弦のプレートへの干渉を避ける為に独自の形状に成型されたFST機構(PAT.)を持つブロックを装備した事で、アーミング後のチューニングの復元性を飛躍的に向上させました。 (Gotoh社ウェブサイトより引用)
https://g-gotoh.com/productList/tremolo-510-series-ja/page/2/
ペグ
1983年カリフォルニア州で設立されたHipshot社のロックペグを採用。正確に切り出された18:1のギヤとナイロン製ベアリングの組み合わせにより長期間にわたってスムーズな使い心地と正確なチューニングを維持します。搭載ペグはポストの高さが各弦それぞれ異なり、ナットに対して適切なテンションを与えます。この機構によりストリングガイドも不要です。
例えば極端なアーミングをする際に、ナットから先のストリングガイドやペグポストに何周も巻き付けられた弦は、アームダウンから戻る時にチューニングを狂わせる大きな要因になります。Hipshotのロックペグを使用することで、弦の巻きはほとんど無くなり(ペグポスト半周程度)、ストリングガイドで引っかかることもありません。これによりアーミング後のチューニングの安定性は飛躍的に向上します。
フレット
もはやモダンコンポーネントギターでは定番となっているJescarフレットを採用しています。精密機械分野で数十年にわたり開発に携わってきた技術力で生み出されたJescarフレットは外観だけでなく既存のフレットと比較してもそれを均質性と安定性を持った品質を実現しています。
オイル漬け高密度水牛骨ナット
一般的にナットやサドルの素材は牛骨のほか、タスク、象牙、ブラス、プラスチック、カーボンファイバーなど様々なものが存在し、それぞれに一長一短が見られるわけですが、Momose製品では一貫して牛骨素材のものを使用し続けています。
この度、従来よりさらに密度が高く、安定した品質のものを確保できる「水牛骨」によるナットを採用しました。
牛骨であっても部位や個体差により、骨の密度が高いところと低いところが存在します。密度が低い箇所だった場合、目視だけでもわかるほどに「す」が入っていたり、質感もスカスカしたものになってしまいます。今回使用する水牛骨は仕入れ段階で比重に基準を設け1.7以上のもののみ使用する事にしました。この基準は従来の牛骨よりも詰まっていて密度が高く、外観面、質感はもとより音質面でもアドバンテージになるものと考えています。象牙の比重は1.7から1.9と言われており、象牙と素材特性が近いのもその特徴の一つです。
磯貝一樹(Kazuki Isogai )からのコメント
「このギターを手にしてまず最初に感じたのは弦のテンション感が軽くて弾きやすいことです。最初は細いゲージの弦が張られているのかと錯覚してしまった程です。音は良い意味で軽さがあり、程よいコンプ感がある感じがしますね。
とは言え、リアピックアップにした時はしっかりと低音がでて細く感じないのが良いです。これから弾きこむともっと鳴っていく予感がします。ボディは重いとはあんまり感じないですし、少しスタイリッシュな感覚があります。そしてmomoseはネックが強く安定しているので反ったりは滅多にないですね。レコーディングでも使いましたが、サウンドエンジニアやアレンジャーからの評判もとても良かったです。
色んな現場で安心して使える1本だと思います」
Body(Top) |
Alder 2P
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Neck |
Quartersawn Maple
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Fingerboard |
Madagascar Rosewood
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Nut |
High Density Bone(水牛骨)
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Bridge |
GOTOH/510T-FE1
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Machineheads |
Hipshot/Grip-Lock Open
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Fret |
JESCAR/9662NS
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Pickups |
Mojotone/Classic Strat x2 Classic Humbucker Hot
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Controls |
1Vol,2Tone,5Way PU Selector
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Scale Length |
25.5 inch
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Width at Nut |
42.0mm
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Fingerboard Radius |
210R
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Finish |
Top Lacquer
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String |
Elixir NANOWEB Light(.010-.046)
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Accessories |
プロテクトケース、六角レンチ、保証書
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