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HJ-CB Polestar #Y64
2020年5月25日Web公開「ディバイザー商談会」出展品
https://www.deviser.co.jp/headway/cus...
安井より
「本機はシダートップボディーである点を最大限に生かしてサウンドデザインを行いました。トップ材は日光東照宮の境内で育った日光杉を使用し、シダー材特有の甘いトーンと高い振動性を生かす為ブレーシングには最高級アディロンダックスプルースを用いたカスタムARSブレー
シングを合わせました。Xブレースのスキャロップは0.05mmという高い精度で削り出し、繊細なボイシングを施しました。シダー材はガットギターに良く使われるおりガット弦の繊細な振動にも良く反応する素晴らしい振動性を持っています。ただしあまりにも繊細な材であるがゆえにブロンズ弦のアコースティックギターに使うにはハードルが高い材料だと言えます。繊細で柔らかい材であるが故に強度の面では不安がある材ですが、シダーのサウンドを十分に生かしつつ強度を保つのに最適なのがヘッドウェイのARSブレーシングです。ARSの高い剛性と芯の強いサウンドが見事にシダーの弱点である剛性面をカバーしており、またシダーの振動性を最大限に生かす為トーンブレースの位置と削りを通常のARSとは変えています。サイドバック材には5Aキルトマホガニーを使用しており、そのの杢を堪能できるよう余計な装飾はしていません、この杢の美しさこそ最大の装飾だと考えています。ネックにはビンテージホンジュラスマホガニーを使用していますが、あえて四方柾のホンジュラスマホガニーを使っています。四方柾は正柾の木目に比べ柔らかく豊かな低音を響かせてくれるという特徴があります。四方柾ネックの弱点は反りに対しての耐性がやや欠けることですが、この点はカーボン補強による「ハイストレングス」ネックにする事により全く問題の無いレベルの剛性を獲得しています。指板にはカメルーン産の最高級アフリカンエキゾチックエボニーを使用、フレットにはJESCARのステンレスフレットEVOで高音のシャープさをを出しつつゴールドの輝きで豪華さを演出しました。深い低音を狙って648mmの超ロングスケールを採用しています。ブリッジは同じくエキゾチックエボニーを使用したピンレスブリッジの仕様で、弦のテンションを弱め演奏性を向上しています。ヘッドトップ、アジャストカバー、パーフリング、ピックガードには飛鳥工場屈指の塗装職人、梶田によるレジンワークが施されており、ブラックカラーの中に沈殿するゴールドが豪華な印象を与えています。ヘッドとピックガードには耐腐食性の高いC2801Pの真鍮を用いゴールドのラインをアクセントとして使っています。このモデルの全体のテーマは「大地の創造と天の守護」です。大地の創造はバールメイプルの割れめとを生かしたレジンワークと「金」で表現し、バールメイプルのウッドカラーも着色せず地の色を生かした装飾にしました。装飾に使っているゴールドカラーは究極の金属であるゴールド即ち「金」を表現しています。「金」は星の破壊と創造の際にのみ生まれる物質で不変の象徴でもあります。天の守護は型番にある「Polestar」の事であり、これは日光杉自体で表現しています。日光杉は言わずと知れた日光東照宮の境内で育った木で、これは東照宮に祭られる家康公が北辰(北極星:Polestar)から日本の地を見守っているという謂に由来しています」
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