前回マスタービルダー安井が製材した、北海道の超希少材「アカエゾマツ」。
製材後の木材はその後、工場横の人工乾燥機にて実際の製作進行へ向けて乾燥を進めておりました。
昨日乾燥機から出てきたアカエゾマツ。早速生産予定に従って加工がスタートしています!
この積んである板の中にアカエゾマツが数枚含まれています。どれか分かりますか?
製材時にある程度の厚みまで薄くなっていますが、乾燥中の木の動きを見越して若干のマージンを取っています。これから加工を進める第一段階として、今一度さらに厚みを出していきます。
画像の手押し鉋盤(ておしかんなばん)という機械で少しずつ削っていきます。2つの高さの異なる台の間にある隙間には高速で回転する刃物があり、そこを通すことで板の平面と直角を出すための機械です。
今回の作業では板の厚みをある程度落とすために使用します。
一見シンプルに見える作業ですが、大怪我のリスクを伴う作業です。木目によって刃の進みが異なるため、目視で逆目か順目か確認しながら慎重に進めます。
アカエゾマツは普段ヘッドウェイのアコースティックギターで使用するシトカスプルースなどと同様適度に柔らかく、加工性も良好です。
厚み出しの後も着々と製作は進んでまいります!
次回はさらに製作が進んでまいりますので、どうぞお楽しみにお待ち下さい!!
ヘッドウェイ特注アコースティックギター製作レポート1