【HD-180 PROTOTYPE】 ハイストレングスネックによる高音域の表現

Headway初の試みであるカーボン補強を入れたハイストレングスネック。ネックへのストレスが減り、ピュアな高音域を生み出す

HD-180 PROTOTYPE #Y52
2020年5月25日Web公開「ディバイザー商談会」出展品

https://www.deviser.co.jp/headway/customshop/hd-180prototype-y52

・製作者・安井雅人によるコメント
このモデルはネックにカーボンロッドを補強材として埋め込んだ「ハイストレングスネック」のプロトモデルです。カーボンロッドの補強はHeadwayにおいて初の試みです。
一般的なネックの場合、チューニングをしていない状態では逆反りの状態になり、チューニングをすると弦がヘッドを引っ張りネックがフラットな状態になります。つまりネックには逆反ろうとする力とその逆の力が弦によて与えられている状態であり、ネックには常にストレスが掛かっています。
このストレスは弦振動にも影響を与え、その影響は高域になればなるほど大きくなり、サウンドの質に与える影響も大きくなります。これは高音域の方が物質を振動させる力が弱いということに関係しています。例えば素晴らしい音でなっているスピーカーでもスピーカーのある部屋の隣の部屋で聴くと高音域は聴き取りづらく、低音は壁を通して響いてきます。これは高音域が壁によって遮られその振動が伝わりづらいからです。
このカーボンロット補強を施した「ハイストレングスネック」は従来のネックとは違い、逆反りの力を強く働かせなくても弦の張力に耐えうる強さを持っているため、弦振動に与えるストレスも少ないようになっています。その為影響を受けずピュアな高音域を慣らすことができるという特徴を持っています。
トーンウッドは最高級5Aシトカスプルースとビンテージホンジュラスマホガニーによるボディー、アディロンダックスプルースのブレーシング材を採用しています。ブレーシングはHeadwayのARSですが、中音域の鳴りを重視するためにスキャロップの量を調節しています。