2019年夏限定!最新夜桜カラーのご紹介!!

ヘッドウェイ2019年桜ギター、夏限定の特別デザインについてご紹介します。

今回のモデル「HD-Yozakura '19 Summer A,S/ATB」と「HOM-Yozakura'19 Summer D,A,S/ATB」の夜桜ブラックカラーは新たに調合した特殊なカラーリングになっています。

これまで製作してきた夜桜ブラックカラーは赤と紫の中間の様なカラーを深めのトーンで塗装することで、木目が透けるシースルー感と、黒とも赤ともつかない、光の当たり具合で色味が変わる仕上げでした。
桜のイメージから赤系の色をベースに、月明かりに浮かび上がる夜桜のような印象を狙いました。

2019年夏の特別モデル「HD-Yozakura '19 Summer A,S/ATB」と「HOM-Yozakura'19 Summer D,A,S/ATB」で取り入れたのは「青」。これまでの夜桜カラー同様に、ただの塗りつぶしではなく、木目が分かるシースルーフィニッシュであること、そして黒とも青ともつかない絶妙な色合いを模索しました。

まずサンプルとして2色作成。


※添付画像は実際のサンプル板の画像ですが、日陰で撮影し、厳密な色味の調整を行っていないため、あくまでイメージとしてご覧ください。

 

シースルーカラーの塗装の場合、色決めの際に検討する条件は多岐に渡ります。

・素材の色味を考慮する・・・シースルーカラーの場合、仕上がりで見える色は素材の色+着色した色であるため、木自体の色がどれ位の色味かは色決めに大きく影響します。

・色の配合・・・いわゆる「色の三原色」と呼ばれるものがあります。色は混ぜるほど暗くなり、最後は黒に近づきます。当然ながら原色がそのまま塗られることはなく、様々な塗料を混ぜながら色を作っていきますが、その中でも組み合わせが複雑になるほど、色が曇ったり、鮮やかさが欠けてしまうということも発生します。

・吹く回数・・・薄い色を何度も塗り重ねれば濃くなりますが、「色味のニュアンス」が変わってしまうことがあります。
ダークな色合いを求める場合にも「濃い色を少ない回数で吹く」か、「薄い色を回数を重ねて暗くする」かというアプローチの違いがあります。

その他にも相当に細かい要素が絡み合いながら、塗装職人の経験、そして知識とロジックをもって最終的に色決めが進みます。

はじめに作ったカラー2色は色味の問題もありましたが、①が明るすぎ、②が暗すぎという理由で、さらにサンプルを作ることとなりました。

続いて製作したサンプル3,4です。

③と④の違いはごくわずか。トーンという意味では③、④どちらもサンプル①と②の中間くらいの位置付けになりました。
その上での③と④、なにか違いを感じて頂けるでしょうか。③を基本として④はわずかに黄色を加え、紫感が増しています。
ただ、その分少し沈んだ印象になったため、最終的に③で進めることになりました。色の配合上で構成がシンプルなため、発色が良い点で分がありました。

続いて完成直前の画像です。(分かり辛いので2枚貼ります)


ヘッドウェイの作業部屋にて撮影したものですが、一見して深い青です。しかし比較的強い光を当てると立体感のある青に反射します。

昨年の「夏桜モデル」で採用されたブルーのバーストカラーの印象を引き継ぎつつ、夜桜のイメージも落とし込んだ2019年夏限定モデルの夜桜ブルーフィニッシュ。
ぜひ実機で色味をご確認ください。

「HD-Yozakura '19 Summer A,S/ATB」と「HOM-Yozakura'19 Summer D,A,S/ATB」は間もなく完成予定です!!

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